お客さまのOKは、ゴールじゃない。

「OKをいただきました!」

打合せから帰って一直線、OKをいただいたことを報告したとき
「本当に大丈夫?」と聞かれることがあります。
今日もつい先ほど、代表がポツリと。

この「本当に大丈夫?」の言葉は、
いうならば、自分の想いが言葉になって溢れているときこそ、言われる。

例えばホームページをつくることでいうと、さまざまな方が目的を持って接するコミュニケーションツールなので、その目的や想い、見る人の視点が抜け落ちずに進められているか、もう一度確かめてみたらどうかな?、ということ。
文字と行の考え方に触れてきた中で、私なりにそう感じ取っています。

作る前に私たちは、お客さまのことや考えていることをたくさん聞き、そして教えていただき、「知る」を存分に味わいながら、戦略・設計、その後の制作へと進みます。
この積み重ねた「知る」をもとに、企画案やいろんなアイテムのデザイン案などのお話させていただくのですが、時代に合ったものはもちろんですが、大切にしていることはそのプロジェクト自体の目的、ブランディングやマーケティングなどの計画とそこにある戦略。
「このコンテンツは誰に向けて、何のアクションにつなげるためなのか」「この要素の本質は何なのか」「どんな体験を提供したいのか」などなど、制作してくれたデザイナーの意図もたくさん聞き、理解をしたうえで、いざお客さまにご提出します。

ここで忘れてしまいがちなのが、あくまで「案」だということ。
このときの「案」は、お客さまと一緒に考える上でのベンチマーク(基準みたいなもの)の一つである、ということなんです。

少し妄想を加え、こうなると魅力がより一層伝わるのではないか?など、社内で考えたものを詰め込んだ「案」。
提案に至った考えや想い、生まれるストーリーをお伝えし、そこに対する意見をいただきつつ、共感をつくり、お客さまの想いをともに最適なモノへと導いていくのですが、ついついまっすぐに突き進みすぎることで見失うことがあります。
あくまでも「案」は、「ベンチマークの一つ」である。
なので、実際のところすべての案がお客さまに「ハマる」とは限らないのです。

「OKをいただきました!」

と伝えると、社長に「本当に大丈夫?最適?」と言葉をかけられる。
「OKをもらうこと」が仕事じゃないんじゃないの?、って言われたことに気づく。
と同時に「大事なことを忘れていた〜!」となるのです。

あくまでも、お客さまと一緒に考える。
お客さまの目的・ビジョンを実現するための「最適」をつくる。
だから、お客さまのOKが、ゴール(目的達成)じゃない。

お客まから教えていただくことはたくさんあります。
業界のことはもちろん、考え方やまっすぐな想いに触れるたび、ますますお客さまの虜となり、「その想いに、最適な戦略を!」と、ムクムクと気持ちが広がっていきます。

一番大切なところを見失わず、
「お客さまごとの最適」を一緒に考え、見つけていけるよう、日々考え行動したいと思います。

Internet Explorerは
ご利用いただけません

現在ご利用中のInternet Explorerdは、推奨環境ではございません。
以下のブラウザをダウンロードの上、ご利用ください。